サンタは、1 年を通じてよい子にしていた子供たちの長いリストを持っています。世界人口の増加に従って、常にサンタのリストは増えています。世界の人口を今すぐチェックするには、ここをクリックしてください。http://www.census.gov/ipc/www/popclockworld.html
結果として、サンタは以前と同じ時間内により多くのおもちゃを配達しなければならなくなってしまいました。サンタが普通の時間感覚で作業したと仮定する場合、1 軒あたり 0.0002~0.0003 秒の速さで各家庭を回らなければいけないということになります。
サンタクロースは見かけによらず 1,600 歳を超えているという事実を考えても、彼が私たちの知る時空間で作業しているわけではないことが想像できます。サンタのクリスマス イブの飛行は私たちにとっては 24 時間ですが、サンタにとっては数日、数週間、あるいは数か月に値するのかも知れません。サンタは、子供たちにプレゼントを配達したり、みんなにクリスマスの喜びを振りまくという大切な仕事をあわててすることを望みません。そう考えると、私たちとは異なる時空間で活動しているらしいと考えるのが唯一合理的な結論となります。
それはクリスマスの前の晩、静かな静かな家の中。
何も動かぬ真夜中は、小ネズミだって夢の中。
くつしたはきちんと暖炉に用意され、
あとはセント ニコラスを待つばかり。
こどもたちはふわふわベッドで寝息をたてて
夢に舞うのはキラキラこんぺい糖。
母さんはネッカチーフ、父さんはナイト キャップ、頭に巻いて、さあひと眠り。
すると芝生のほうでガチャガチャガチャ。
何だろうとベッドから飛び出して
稲妻みたいに窓まで行って
よろい戸をこじあけ、窓枠を上げた。
月は、ふんわり積もった雪を照らし、
あたりは真昼のような銀白色。
それは目をこすりたくなるような光景だった。
8 頭のちっちゃなトナカイが、ちっちゃなそりを引いている。
そりの主は元気いっぱいのおじいさん。
すぐさま父はわかったさ。それがセント ニックその人だって。
そりはワシよりすばやく降りてきた。
口笛がして、トナカイを呼ぶ声が聞こえた!
「さあ、ダッシャー!ダンサー!プランサー!ヴィクゼン!
そら、コメット!キューピド!ドナー!ブリッチェン!
ポーチの上までだよ!壁のてっぺんまで!
がんばれ!みんな!がんばれ!」
突風の前の枯れ葉みたいに
邪魔なものがあれば、ふわりと空中に浮き上がる。
トナカイたちは、見事に家の屋根にまでたどり着いた。
おもちゃをいっぱいに積んだそりに、セント ニコラスを乗せて。
すぐさま屋根に気配がした。
ひずめで引っかくカチャカチャいう音。
父さんが頭を引っ込めて振り向く隙に、
煙突からセント ニコラスが到着した。
頭からつま先まで毛皮にくるまり
着ているものは煤や灰でよごれているけど
おもちゃの束を背中に揺らせ
店をひろげようとしている行商人みたい。
瞳はキラキラきらめき、とってもかわいいえくぼをして
頬はバラのように赤く、鼻はまるでさくらんぼみたい!
おどけた口はにこにこ笑って、
頬のヒゲは雪のように真っ白。
口にくわえたパイプから
煙がふわぁっと立ちのぼり、頭のまわりに輪をつくる。
まるいお顔、ちょっぴり出てるお腹。
笑うと、それがおっきなゼリーみたいに揺れるのさ!
ぽっちゃりした、愉快な妖精そのものの姿。
それを見たとたん、父さん思わず吹き出しちゃった!
ニックはウインクして、鼻にしわを寄せた。
それで父さんは、こわい気持ちなど吹き飛んだよ。
それからだまって仕事にかかり、
くつしたをいっぱいにすると、くるっと振り返る。
お鼻の横に指を立てて見せ
ちょっとうなずくと、煙突をすーっとのぼってしまった。
そりに飛び乗り、トナカイたちに口笛を吹き
そのまま飛んでいったのさ。アザミのわたぼうしみたいに。
でも、見えなくなる前にこう言うのが聞こえたよ。
「クリスマスおめでとう。みんな、さあ、ぐっすりおやすみ!」